小路 幸也 「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン」 [読書]
読了...
おなじみ「東京バンドワゴン」シリーズの最新刊です。
このシリーズですが、今までは文庫版が出てから読んでいました。
が、先月文庫版で「マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン」を読んだら止められなくなりい、まずはマーケットプレイスで「オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン」の単行本を手にいれ、そして今度は最新刊、と。
まっ、相も変わらず良くできたお話ですよ。文学に目の肥えた人達からすると「けっ!子供だましのワンパターンじゃねぇか」と言われても仕方ない部分も多々ございましょう。
でも、それでいーんです。
血がつながってなくても、複雑な血縁関係であっても、自分と関わりを持つ人々の為にひと肌もふた肌も脱ぐ堀田家の面々の心意気。そして多少後ろ暗いところがあっても、全てはそんな善人揃いの堀田家の役に立とうとする人達。結果的に登場人物はほぼ善人となりますが、皆の理想とする(どちらかというと幻想?)古きよき時代の日本人の家庭を表しています。
ストーリーはご都合主義的ですし、読んでいると絶対に1回は涙してしまうメロドラマ。
でも、それでいーんです。
こんな時代、そしてこんな状況の日本だからこそ、皆にも読んでもらいたい。
巻末のおなじみ
「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ」
という言葉が読み終えた心に響きます。
2011-05-27 14:35
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