内田 樹 「荒天の武学」 [読書]

荒天の武学 (集英社新書)

荒天の武学 (集英社新書)

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/12/14
  • メディア: 新書


久々のウチダ本。今回は武術家の光岡英稔氏(日本韓氏意拳学会会長)との対談。
内田センセの話はいつもと基本同じですが、対談相手の光岡英稔氏が更に上を行って、ある意味では内田論を否定するくらいの勢いなんだけど、そこは老かい内田センセも食らいついていく...てな感じです。

正直、内田センセの書籍も食傷気味なんだけど、こういう形(対談)だと、あらたな切り口で以前と同じ話をされるので、腹にストンと落ちるものもあるかと。

「あのときああしとけば良かった」というようなことを絶対に思っちゃいけない。過ぎたことについての後悔と、「これからどうなるんだろう」という取り越し苦労はどちらも武道的には禁忌です。過ぎたことはもう過ぎたことなんだから考えても仕方がない。まだ起きてないことはまだ起きてないんだから考えても仕方が無い(内田)

自分の犯した失敗を「あれは仕方が無かった。あれはあれで良かったんだ」というふうに総括してしまうと、必ず同じ失敗を繰り返す。だから、失敗したら、がばっと土下座して「失敗しました」と宣言したほうがいい(内田)

自分が経験している世界がローカルなものであるこをわかっていると、それとは違う別のローカルな立ち位置から世界をみるという機会につながる。ローカルな人がローカルな事を普遍的だと思い込んでいると...(内田) 単なる独善になりますね(光岡)

その時に自分がどうあるかというところが問われてくるとき、どうしたらいいかわからないあまりにいつもの自分のパターンや想定内に持ち込みたくなる。でもどこかで「それをしたら絶対通用しない」というのもわかっている。絶対シミュレーションやパターン通りにはならないところをいかに速く判断するか。というより、判断以上に行動を起こさないといけないわけです(光岡)

などなど。なかなか勉強になります。
実際に学ぶ必要もあるかもですね。
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