近藤史恵「サクリファイス」 [読書]


サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01/28
  • メディア: 文庫



昨日の晩、本屋で手に入れ、今日の帰宅時に読了。

いやぁ、おもしろかった!びっくりした。

まぁ、よく考えたら面白いのは当たり前。
大藪春彦賞受賞と2008年の本屋対象2位なんですもの。
そりゃ、そうだわ。




とはいえ、その一番話題になっていたときは、

「どうせ青春ロードレースものじゃねぇ?」

的なかんじだったので、まったく興味無く、今回なんとなくてにとってみたのは神様のお引き合わせですか。

で、読んでみて最初はやはり「青春ロードレースもの」か?という感じなわけですよ。昔の恋愛ひっぱりだすとことかが。でもねぇ、途中のレースのとこなんかは思わず手に汗握るし、黒い噂のあたチームのエースが言った一言

「白石(主人公の名前ね)、食らいついてこい」

を読んだ時には思わず、スラムダンクで流川が花道にいった

「必死でついてこい」

とダブって鳥肌もんすよ。

更にその上、気づけば終盤はミステリーになっているし、人の卑しさや、ちょいとした感動も待ってるし...

というわけで大変満足しました。

唯一の不満というか何というかなのが主人公の昔の彼女の名前が。私の身内の名前と同じなのがちょっと...これが、いい役ならいいんですが、どうみても人を見る目がない...これがちょっと不満です(まぁ、まったくの個人的な事情ですので、気にしないでください)



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